姥さにつめ #2 - 3/11

舌・2
 

 週末の夜。審神者の私室を訪れた山姥切は、早速眠る前の儀式となった審神者の体調チェックを始めた。「口を開けてくれ」と言えば、最初は恥ずかしがっていた彼女も今では慣れたようで、特に抵抗なく大きく開けた。赤く艶のあるそれが露わになる。
「問題ないな」
 そう言いながらも顔を近づけてのぞき込み、彼女の腰を引き寄せて互いの距離を縮める。審神者は嫌がる様子もなく大人しくしていた。
 唇を重ね、そろりと伸ばした舌先で審神者のそれに優しく触れ、味を確かめるようにゆっくりとなぞっていく。ぴく、と体が震えるのが伝わってくる。
 体調を見るだけで終われるわけがないだろう。そう思いながらさらに深く口づければ、彼女の口から吐息が漏れる。
 審神者の唾液は甘く感じる。それは霊力が含まれているからだろうか。それとも――。
「あんたが欲しい」
 思わずそう口にすれば、審神者は頬を染めて困ったような表情を見せた。それでも拒絶の言葉はなく、おずおずと伸ばされた腕に抱きしめられる。
 明日は非番だ。朝まで眠らずに過ごすことになるかもしれない。
 そんなことをぼんやりと考えながら山姥切は再び唇を重ねた。

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