人をダメにするソファ・2
今は休憩時間。だから、いくらでも駄目になってもいい。山姥切は頑張りすぎるきらいのある審神者を休ませるべく、ソファへ誘導した。彼女は素直に従い、ソファに身を預ける。途端に体中の力が抜けたようで、とても気持ち良さそうな声を上げた。その様子を見て満足げに微笑むと、山姥切も彼女のすぐ隣に座った。
「気持ちがいいですね……」
目を細めてリラックスしきった様子の主の横顔を眺めながら、山姥切は幸せを感じていた。ああ、好きだな、という思いがどんどん強くなっていく。
「とても安心します……山姥切くんが側にいてくれるからでしょうか」
「……そうか」
まっすぐに向けられた信頼の言葉がくすぐったくて仕方がない。胸の奥底から湧き上がってくる喜びを抑え込むように、ぐっと奥歯に力を入れた。しかし堪えきれず、頬が緩んでしまいそうになる。
それを見られないようとっさに手を伸ばし、柔らかい髪を撫ぜると、驚いたのかぴくりと肩が小さく跳ね上がった。そのまま頭を優しく撫で続ければ、やがて猫のようにすり寄ってきた。まるで甘えるような仕草に愛しさが増していく。
(かわいい)
無防備さに苦笑いを浮かべつつ、山姥切はそのまましばらく彼女の好きなようにさせていた。