ひまわり

 青い空、白い雲。真夏の空の下で大輪のひまわりが咲き誇っている。庭いじりの好きな審神者は、今日も今日とて趣味でつくった花壇の世話を焼いている。そんな彼女の傍では、短刀が数名お手伝いに雑草抜きを手伝っていた。庭に色違いのリボンが結ばれた麦わら帽子が仲良く並んでいるのが可愛らしい。
「今日も精が出るね」
 声をかければ、地面とにらめっこしていた審神者が顔をあげた。
「歌仙!」
 微笑む彼女の頬には土の汚れがついている。
「どう、歌仙。このひまわりたち! もう短刀のみんなより大きいんだよ。そのうち歌仙の身長も抜いちゃうかも!」
 輝かんばかりの笑顔で告げる審神者に歌仙もつられるように口元に微笑みをのせる。
「それは楽しみだね」
「うん、楽しみにしていてね」
 そう言うやいなや、審神者は作業を再開する。話によると、秋にはまた色々な花が咲く予定だそうだ。さぞかし花壇も賑やかになることだろう。
「風流だねぇ」
 歌仙が呟くと、軒下に吊るされた風鈴がちりんと涼しげな音をたてた。