足りない - 3/5

【おまけ2 別の日の夜/他愛のない会話。台詞のみ】


……

「今日のおやつのどら焼きは美味しかったですね。私が食べたものは抹茶クリームが入ってましたよ。山姥切くんは何味を食べたんですか」
「……いちごのクリームだった。うまかったぞ」
「前田くんのどら焼きはほうじ茶のクリーム入りだったそうですよ」
「兄弟たちは黒胡麻のクリーム、柚子入りのクリームだったらしい」
「いろんな種類があるんですねえ。……あっ、そういえば、万屋街の大通りに新しいカフェができたんですって。知ってましたか?」
「知らない」
「何でも季節限定のフラペチーノがあるとか」
「ふらぺちーの」
「お店の名前は忘れてしまいましたけど、大きな看板が出ていました。山姥切くんと一緒に行ってみたいのですが、予定が合えば一緒に行きませんか」
「……行く」
「嬉しいです。いつなら空いてますかね」
「……来週の火曜日はどうだ」
「はい、わかりまし……あっ、その日はちょっと難しいかもしれません」
「……そうか」
「すみません、山姥切くん」
「いや、構わない。また別の機会に行こう」
「はい、必ず。……あ、いつの間にかこんな時間ですね。そろそろ寝ましょうか。明日も早いですし。山姥切くん、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」