【おまけ3 また別の日の夜の話】
夜、いつものように他愛のない話をした後のことだった。そろそろ休まなければと切り出した審神者の手首を掴むと、そのまま自分の胸元へ引き寄せて抱きしめる。驚きの声を上げる彼女に対して、山姥切はすまない、と口にしながらもその腕は緩めない。離してやるつもりはなかった。
「山姥切くん、あの……」
戸惑うような声を上げつつも、審神者も抵抗する素振りを見せない。しばらくすると諦めたように体の力を抜いた。
「どうかしたんですか?」
山姥切は黙って、赤子をあやすかのような手つきで彼女の背中を撫でた。
「……もう少し、このままでもいいか?」
尋ねると彼女は何も言わずにこくりと首を動かした。