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2024年11月18日(月) 11:18:56〔1年以上前〕 更新

■No.24 ( 1

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ネタの覚書や小ネタなど。ジャンルは刀剣乱舞のみ。年齢制限のものには鍵をつけています。

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No.24 by Icon of admin みやこ 〔2年以上前〕

■SNW320

某アイドルグループとはなんの関係もない。
お題を回したらR18にするしかないお題が出たので挑戦してみようと思って書いた導入。まったくエロではない。ちなみにお題は「アヘ顔/ファンサービス/距離感」だった。幸せな展開を思いついたら、いつか続きを書きたい気もする。



 SNW320という審神者で構成されたアイドルグループがある。その昔、日本に実在したというアイドルグループを参考にして作られたらしい。320人だなんて常識では考えられない人数だが、備前国、相模国、山城国……と普段はBZN32、SGM32、YMSR32というように小グループに分かれ、それぞれの国で活動している。ちなみに、SNW320と謳っているが実際はその倍ほどの人数で構成されている。やはり、多すぎである。
 だから、私が抜けたところで何の影響もなかろう。元々アイドル活動など興味はないし、そもそも審神者なのだ。なぜ審神者がアイドルなどせねばならんのかと以前こんのすけに問うたことがあったが、「殺伐とした中、審神者様や刀剣男士の皆様たちに幸せを届けるためです」と言われて押し切られた。私のような無愛想な人間もアイドルになってしまったのだから、当時は深刻な人材不足だったのだろう。
 だが、今は違う。可愛らしく愛想の良い子はたくさんいる。たとえば先日演練場で出会ったあの女性審神者などは、私よりもよっぽどアイドルらしかった。赤の他人の私にも笑顔を絶やさず、気さくに話しかけてくれた。ああいう人がアイドルに向いているのだ。
 向いていないと思いながらも審神者としてのアイドル活動を3年続けた。もう、いいだろう。私は審神者業に専念したい。
「引退、ですか? それは……ちょっと。早すぎでは?」
 こんのすけの反応は、概ね予想した通りだった。やはり、自分の主が引退するのは嫌なのだろう。SNW320のメンバーである審神者には余分に手当もでるからだ。
「いや、もう審神者業に専念したい」
「でも……」
 なおも食い下がろうとするこんのすけを遮って続ける。
「そもそも、私はアイドルと正反対の人間だよ。無愛想で気難しいし、愛想笑いも下手だ。グループ内での人気を決める総選挙では、いつも下位の方だしね」
 総選挙の結果など私にとっては些末なことだが、私の本丸の刀剣男士たちがなぜか悲しそうにする。それが心苦しい。
「ですが、主さまにもファンはいるんですよ」
「そんなの、いない」
 きっぱり言い切ると、こんのすけも困った顔になった。
「そんなことありませんけどねえ……。ほら、いつもの方からファンレターが届いていますよ」
 そう言って、こんのすけは一枚の封筒を差し出してきた。見覚えのあるそれは、私の熱心なファンだという人からの手紙だ。もうこれで何通目だろうか。
 おそらく刀剣男士だろうその人からの手紙には、いつも丁寧な言葉が綴られている。ペーパーナイフで封を開け、便箋を開く。そこには見覚えのある筆跡で、日々の感想や応援する気持ちが綴られていた。そして、最後にこんな一言が添えられていた。
『次回のイベントで会えることを楽しみにしています』
 私は深い溜息をついた。こんのすけがキラキラとした瞳でこちらを見上げてくる。その目は「まだアイドルはやめられませんね」と言っていた。
「……次で最後にする。キリもいいだろう?」
「まあ、主さまがそれでいいのでしたら」
 こんのすけは渋々頷いた。私は手紙を封筒に戻し、執務机の中にそっとしまった。

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