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2024年11月18日(月) 11:18:56〔1年以上前〕 更新
■2023年[25件](3ページ目) ( 25 件 )
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2023/06/12 (Mon)
21:37:29
No.4
by
みやこ
〔2年以上前〕
狸寝入り | #長義さに 狸寝入りする審神者。
目が疲れたことを理由に机に突っ伏していたときのことだった。「主、いるかな?」という声とともに長義さんの足音と気配を感じ取る。彼が近付いてくるのを察しながらも、私は顔を上げずにいた。
最近どうにも気恥ずかしさが勝ってしまい彼の顔を直視できない。そのままの状態でいると、「寝ているのかな」と呟く彼。次いで頭上からくすっと笑う声がする。起きてるんだけどね。ただちょっとだけ顔を上げられないでいるだけだ。
少しすると今度は頭の上辺りに柔らかいものが触れる。それが何か分かってしまうくらいには触れ合いを重ねてしまったわけで。
彼はなかなか立ち去らない。それどころか、今度は私の耳に唇を寄せてきた。ちゅっと可愛らしいリップノイズが鳴る。思わずびくりとする私をよそに、彼の指先がつぅっと首筋をなぞった。ぞわぞわとして身体が反応してしまう。
「ねぇ、主。起きているんだろう? わかってるんだよ」
バレているなら狸寝入りしていても無駄なので観念することにした。ぱたりと顔を上げる。
見上げた先には彼の青い瞳があって――、吸い込まれてしまいそうなほど綺麗だった。その視線に射抜かれ、目が逸らせなくなる。
じっと見つめ合っていると、ゆっくりと距離を詰められ、気づいたときにはもう目の前いっぱいに端正な顔があった。吐息がかかりそうな距離感にどきりとする。咄嵯に身を引こうとしたけれどそれは叶わなかった。いつの間にか腰を抱き寄せられていて逃げることができない。そのままくいっと顎を持ち上げられると、唇が重なった。
啄むような口付けを何度か交わす。それから次第に深くなり舌先が入り込んできた。
口内を弄ぶかのように動き回るそれを、応えるように絡め合わせる。しばらくしてどちらからともなく口を離せば唾液の糸が伸び、ぷつりとそれ切れた。
「おはよう、主」
そう言って微笑みかけてくる彼に心臓がきゅっとなる。相変わらずこの美貌には弱いのだ。
畳む
目が疲れたことを理由に机に突っ伏していたときのことだった。「主、いるかな?」という声とともに長義さんの足音と気配を感じ取る。彼が近付いてくるのを察しながらも、私は顔を上げずにいた。
最近どうにも気恥ずかしさが勝ってしまい彼の顔を直視できない。そのままの状態でいると、「寝ているのかな」と呟く彼。次いで頭上からくすっと笑う声がする。起きてるんだけどね。ただちょっとだけ顔を上げられないでいるだけだ。
少しすると今度は頭の上辺りに柔らかいものが触れる。それが何か分かってしまうくらいには触れ合いを重ねてしまったわけで。
彼はなかなか立ち去らない。それどころか、今度は私の耳に唇を寄せてきた。ちゅっと可愛らしいリップノイズが鳴る。思わずびくりとする私をよそに、彼の指先がつぅっと首筋をなぞった。ぞわぞわとして身体が反応してしまう。
「ねぇ、主。起きているんだろう? わかってるんだよ」
バレているなら狸寝入りしていても無駄なので観念することにした。ぱたりと顔を上げる。
見上げた先には彼の青い瞳があって――、吸い込まれてしまいそうなほど綺麗だった。その視線に射抜かれ、目が逸らせなくなる。
じっと見つめ合っていると、ゆっくりと距離を詰められ、気づいたときにはもう目の前いっぱいに端正な顔があった。吐息がかかりそうな距離感にどきりとする。咄嵯に身を引こうとしたけれどそれは叶わなかった。いつの間にか腰を抱き寄せられていて逃げることができない。そのままくいっと顎を持ち上げられると、唇が重なった。
啄むような口付けを何度か交わす。それから次第に深くなり舌先が入り込んできた。
口内を弄ぶかのように動き回るそれを、応えるように絡め合わせる。しばらくしてどちらからともなく口を離せば唾液の糸が伸び、ぷつりとそれ切れた。
「おはよう、主」
そう言って微笑みかけてくる彼に心臓がきゅっとなる。相変わらずこの美貌には弱いのだ。
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2023/06/12 (Mon)
21:25:58
No.3
by
みやこ
〔2年以上前〕
夜明け | #長義さに 事後。前にも似たような話書いたかも。
深い眠りに沈んでいた意識が徐々に浮上していく。まどろみながら隣にある温もりを引き寄せれば、腕の中に収まる彼女は小さく身じろぎした。さらりと頬にかかる髪を耳にかけてやるとむず痒かったのか身を捩る。だが、嫌だというわけではなく無意識のようだ。
閉じられた瞼を飾る長いまつ毛を眺めながら昨夜の出来事を思い出す。俺を求めてきた主はとてもかわいらしかった。俺もまた彼女を欲していて、互いに何度も求め合った。
こうして二人で迎える初めての朝の余韻に浸っているとふいに主が口を開いた。寝言だろうか。
「……ん、ちょうぎさん……」
確かにそう聞こえた。俺の夢でも見ているのだろうか? だとしたら、嬉しい。
彼女の言葉に応えるように優しく頭を撫でてやると、気持ちが良いのかすり寄ってくる。人懐っこい小動物みたいだと思いつつ、しばらくそうしているうちに再びすうすうと規則正しい呼吸音が聞こえてきた。
昨晩、彼女と共にした情事は想像以上に甘く心地の良いものだった。これまで経験してきたどの交わりよりも満ち足りたものを感じた。きっとこれは愛する人だからだろう。主のすべてが愛おしくて仕方がない。まだしばらくは目覚めないであろう主に口づけを落としてから、もう一度抱き寄せた。
畳む
深い眠りに沈んでいた意識が徐々に浮上していく。まどろみながら隣にある温もりを引き寄せれば、腕の中に収まる彼女は小さく身じろぎした。さらりと頬にかかる髪を耳にかけてやるとむず痒かったのか身を捩る。だが、嫌だというわけではなく無意識のようだ。
閉じられた瞼を飾る長いまつ毛を眺めながら昨夜の出来事を思い出す。俺を求めてきた主はとてもかわいらしかった。俺もまた彼女を欲していて、互いに何度も求め合った。
こうして二人で迎える初めての朝の余韻に浸っているとふいに主が口を開いた。寝言だろうか。
「……ん、ちょうぎさん……」
確かにそう聞こえた。俺の夢でも見ているのだろうか? だとしたら、嬉しい。
彼女の言葉に応えるように優しく頭を撫でてやると、気持ちが良いのかすり寄ってくる。人懐っこい小動物みたいだと思いつつ、しばらくそうしているうちに再びすうすうと規則正しい呼吸音が聞こえてきた。
昨晩、彼女と共にした情事は想像以上に甘く心地の良いものだった。これまで経験してきたどの交わりよりも満ち足りたものを感じた。きっとこれは愛する人だからだろう。主のすべてが愛おしくて仕方がない。まだしばらくは目覚めないであろう主に口づけを落としてから、もう一度抱き寄せた。
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2023/06/12 (Mon)
21:21:01
No.2
by
みやこ
〔2年以上前〕
花束 | #長義さに になるはずのもの。差出人不明の花束を見つける審神者。
執務室に戻ると、机の上に花が置かれていた。空色のラッピングペーパーと透明なセロハンに白い薔薇が一本包まれていて、紺色のサテンリボンがかけられている。
誰かからの贈り物だろうか。手にとって眺めてみるが、差出人がわかるものはなにも書かれていない。
包装紙を破らないよう慎重に剥がすと、中からはらりと一枚のメッセージカードが落ちてきた。そこには走り書きのような字でこう書かれていた。
――この花はあなたのために咲いた。
送り主に思い当たる節はなかったが、美しい薔薇がそのまま枯れてしまうのは忍びなく、ひとまず活けてみることにした。使われずに仕舞いっぱなしだった一輪挿しに水を張って、そこにそっと差し込む。
贈り主の意図はよくわからないが、きっと意味はあるはずだ。ならば、その意味を考えてみたい。審神者は端末に向かいながら、薔薇に視線を落とした。畳む
執務室に戻ると、机の上に花が置かれていた。空色のラッピングペーパーと透明なセロハンに白い薔薇が一本包まれていて、紺色のサテンリボンがかけられている。
誰かからの贈り物だろうか。手にとって眺めてみるが、差出人がわかるものはなにも書かれていない。
包装紙を破らないよう慎重に剥がすと、中からはらりと一枚のメッセージカードが落ちてきた。そこには走り書きのような字でこう書かれていた。
――この花はあなたのために咲いた。
送り主に思い当たる節はなかったが、美しい薔薇がそのまま枯れてしまうのは忍びなく、ひとまず活けてみることにした。使われずに仕舞いっぱなしだった一輪挿しに水を張って、そこにそっと差し込む。
贈り主の意図はよくわからないが、きっと意味はあるはずだ。ならば、その意味を考えてみたい。審神者は端末に向かいながら、薔薇に視線を落とした。畳む
彼女は俺だけのものだ。他の誰にも渡さない。俺以外の奴に笑いかけないでくれ。俺だけをずっと見ていて欲しい。
そんな醜く傲慢で浅ましい感情が自分の中にあるなんて思いもしなかった。でもこれが本当の俺の姿なのだ。主を独り占めしたい。主を独占したい。主が愛しているのは俺だけでいい。そんなことを考えてしまう。
(どうかしている)
こんな気持ち、知られてはいけない。知られるわけにはいかない。だってこんな汚い欲望を主に向けているだなんて知られたら、嫌われてしまう。それだけは嫌だ。絶対に、それだけは。
ぎゅうと拳を握りしめる。掌に爪が食い込んで血が滲んでいた。痛みが理性を呼び覚ましてくれる。この感情を彼女に悟られる前に何とかしなければ。
「……山姥切くん?」
ふと名前を呼ばれて我に返った。振り返ると主が心配そうにこちらを見ている。しまった。またやってしまった。
慌てて取り繕おうとするが上手く言葉が出てこない。そんな俺の様子を見て、何かを悟ったのか彼女が小さく息を吐いた。そしてそっと俺の手を掴んで持ち上げる。傷口をまじまじと見つめた後、彼女は絆創膏を取り出した。
「あまり強く握りしめると痛めてしまいますよ。ほら、血が……!」
慌てる彼女をよそに、俺はぼんやりと彼女の手の動きを目で追っていた。丁寧な手つきで丁寧に貼ってくれている。まるで割れ物を扱うかのような優しい動きだ。
「はい、できました」
そう言って微笑むと主は俺の手を解放した。だが、名残惜しくてついその手を追いかけてしまった。咄嵯に自分の手を重ねて包み込むように握る。驚いたように目を丸くする彼女を見つめて小さく口を開いた。
「……すまない」
「いえいえ。気をつけてくださいね」
優しく諭すような声音に胸が締め付けられる。ああ駄目だ。離せない。そのままじっと手を重ね続けていると、ふふ、と笑う気配を感じた。顔を上げると、慈しむような眼差しで俺を見つめていた彼女と目が合う。どきりとした。頬に熱が集まる。思わず視線を外すと、彼女がくすくすとおかしそうに笑った。
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