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2024年11月18日(月) 11:18:56〔1年以上前〕 更新
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2023/06/12 (Mon) 21:42:19 No.7 by みやこ 〔2年以上前〕
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主の口から零れ落ちる言葉はすべて自分を卑下するものだった。
霊力は低いし、才能もない。ただ真面目であることだけしか取りえがない、つまらない人間だ、と彼女は言った。俺が何を言ってもその言葉を撤回することはなく、いくら否定しても、彼女は自分自身を肯定しなかった。これでは以前とはまるで逆の立ち位置じゃないか。俺が修行に出る前、主はいつも俺のことをよく褒め、俺の言葉に喜んでくれたというのに。
「……もう何も言うな」
「でも、私はあなたが言うような立派な主では、」
「黙ってくれ」
彼女が最後まで言い切る前に、俺は彼女の口を自分の口で重ねて塞いだ。そのまま深く重ね、彼女の口腔内に舌を差し入れる。彼女の肩がぴくりと震えた。逃げようとする彼女の頭を片手で押さえつけ、さらに奥へと進める。彼女の吐息ごと呑み込むように、彼女のすべてを奪うように、彼女のすべてを貪った。
「自分で自分を貶めるのはやめてくれ。……以前、主が俺にそう言ったんだぞ」
それなのに、どうしてあんたが自分を否定するんだ。主の髪を撫ぜながら言うと、彼女は目を伏せて、ごめんなさい、と言ったきり黙り込むのだった。
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